2010-01-05

金融機関職員には、耳の痛い1冊かもしれない。

内藤忍さんの『60歳までに1億円つくる術』を読み終わり。

株式投資もFXもやり切れずに終わってインデックス投資へ傾いた自分としては、もっと早く内藤さんの本を読み始めればよかったと思って、これが2冊目です。ざっと共感する部分であげると

  • すべてネットでできないか考える。
  • 労働時間を時給換算する。
  • 稼ぐ力には健康であることも必要。
  • 持ち家か賃貸か、戸建かマンションかは価値観の問題。
  • 自分に希少価値を持たせる。

既に意識していたり、実行済みだったり。若干違う考えは、中古マンションの考え方かもしれません。これはまた次に考えるとして、今回は1番最初の「すべてネットでできないか考える」。

私はかなりな部分をネットで行っています。日常使いの預金はネット銀行。投資信託もネット証券。クレジットカードの利用明細ももちろんネットで。

ただし、悲しいかな給与振込だけネット銀行にできません。なぜならば、信用金庫職員だから。給与はすべてネット銀行に動かし、そこから証券に振り分けるなどの作業を行っています。理由はこの本に書かれているとおり、手数料が安いし、預金をするにも金利がいいから。

しかしこれ、もし自分がお客ならさぞかし営業の実らない客になるでしょう。金利がいいからネット銀行で定期をやる、手数料が安いし、いつでも気がついたときにできるからネット銀行で振り込む、なんてお客、たぶん自分は営業する気にもなりませんね。

一番妙に納得してしまったのは「普通預金にずっと預けておくのは銀行に搾取されていることと同じ」と書いてある部分。これは金融機関職員の立場からは全く気がつきませんでしたが、確かにそのとおりでしょう。普通預金に入れておいても0.01%程度の金利。新発10年国債を買わないまでも、個人向け国債を買っても1.00%弱の金利はつく。金融機関は同じことをやっているのに0.01%までの差額は自分の物にしてしまうわけですから。私自身は、自分でやれるものは自分でやって少しでも金利のいいところを選択しようぐらいの感覚でしたが、これは確かにおっしゃるとおり。耳の痛い話です。


本当に好きなことを仕事にするといわれても、今さらすぐには変われないし、しかし自分のやっていることはかなり矛盾しているよな。かといって、これを気にし始めたらはっきり言って仕事になりません。車が好きでディーラーに入ったけど、乗りたい車がメーカーの生産中止になっちゃったってことと同じと考え、ある程度は割り切るしかなさそうです。







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