2013-03-31

周囲の人に仕事を助けてもらう前に、周囲の人を分類してみる

休職に始まった2012年度はあっという間に過ぎ去っていった。明日からは新年度だ。これまで、目の前に降りかかってきたものは自分を中心にすべて解決できると思っていたし、実際解決してきた。代償で体調を崩した。所詮ただの銀行員なので代わりはいくらでもいるが、それでも所属している以上頭数にはいれられているし、周囲の「こういう仕事は彼の出番」みたいなものもあるのでこれ以上簡単に壊れるわけにはいかない。ではどうするか。答えは簡単で周囲に働いてもらえばいいわけだ。ただこれだけ書いてあると、随分に横柄に思われるかもしれないが、逆に自分が何でもやっているんだというのも奢った考えである。

周囲の人にもいろんな人がいて、大きく分けると3つぐらいに分類できそうだ。


  1. 森をみて自分の木を理解して実行している人。
  2. 平原でひたすら自分の木を探し続けている人。
  3. 自分の木がわからないのに、森にぶち込まれた人。

1.の人は既に非常に助けてもらっている人である。誰しも思っているし、思われている、「この場合はあの人に」を理解していて実行している人。ただ、抱え込みすぎないように仕事の間引きをしてあげればいい。

2.の人は早くみんなの森につれてきてあげなくてはいけない。仕事の世界は見通しのいいところじゃなくて、ジャングルのように鬱蒼とした森の中にあるのだよと、わかってもらわないと、糸の切れた凧のようにフラフラしていて何一つ完遂できなくなってしまう。内勤に多い。

3.の人は私の周囲では特に営業に多いが、自分がなにができるのか、なにが得意なのかわからずに、また周囲にも彼の特徴を理解されずにノルマの森に落とされた人。右も左もわからない。どこに行けばいいのかもわからない。彼らにはコンパスと地図の読み方を教えないといけない。


2.の人は森につれてきてあげる途中で地図とコンパスの使い方を教えてあげられる。3.の人はもう森につれてこられてしまっているので、急いで地図とコンパスの使い方を教えてあげないと飢餓が待っている。

今、最悪なのは「地図とコンパスの読み方を覚えなくてはいけない」ということを、わからない人が多いことだ。もっとひどいのは、森の中で誰かにあったらそれでおしまい、助かった、後はその人におまかせで、というのもある。それはそれで有効な自己防衛手段であるが、いつまでたってもそれで続くわけもない。

先日のブログでも書いたが、「部下に如何に学習意欲を持ってもらうか」、地図とコンパスの使い方を、少しずつ教えていきながら、自分の楽をできる環境を作っていこう。

2013-03-25

コリン・パウエル『リーダーを目指す人の心得』を読んで

軍人視点からのリーダー論であるが、ビジネスにおいても利用できる点が多い。概ね相違する点は、軍人は銃という武器を所持しているし、ビジネスにおいてはそれを所持していないだけである。

13ヶ条のルール

  1. なにごとにも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
  2. まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ。
  3. 自分の人格と意見を混同してはならない。さもないと、意見が却下されたとき自分もちに落ちてしまう。
  4. やればできる。
  5. 選択には細心の注意を払え。思わぬ結果になることもあるので注意すべし。
  6. 優れた決断を問題で曇らせてはならない。
  7. 他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。
  8. 小さなことをチェックすべし。
  9. 功績は分けあう。
  10. 冷静であれ、親切であれ。
  11. ビジョンを持て。一歩先を要求しろ。
  12. 恐怖にかられるな。悲観論に耳を傾けるな。
  13. 楽観的でありつづければ力が倍増する。


ものを売る商売でもそう出なくても、仕事は情報戦である。お客のニーズも然りで、目に見えるもので相手から要求されることはないし、それ以外のことを行わなければ仕事はできない。軍事情報は衛星写真や偵察写真を見ることはできても、それがなになのかを結論づけるのは情報である。情報の取扱について、極めてわかりやすく書かれているのが以下の件だ。

  • わかっていることを言え。
  • わかっていないことを言え。
  • その上で、どう考えるかを言え。
  • この3つを常に区別しろ。


取引先との交渉結果を報告する際、直接的に相手から言われたことと、自分で考えたことを混合して報告してしまう場合がある。報告に脚色を加えてしまっていることがある。その脚色が判断を誤らせることも十分に考えられる。だから上記3つを常に区別し、わからないことはわかるように努力し、それでもわからない場合はどう対処するのかを考えなければならない。

本書の原題は"IT WORKED FOR ME. In Life and Leadership"である。
「はじめに」でもあるが、「私はこれでうまくいった」ということである。全てを自分に応用できないかもしれないが、利用できる部分は大いにあると思う。

孫子と兵法を読んだり、リーダーシップについて、古くは軍事に伴うものが多い。傍らにおいて参考にしていきたい。

月末週、年度末週が始まった。

2012年度も今週で最後だ。やることは山積している。急遽上積みされた予算の達成。事務方の私としては管理仕事も疎かにできないし、補完すべきことも目が回るほどある。

昨晩、改めてGTDのレビュー、収集、整理を行った。GTDの流れは

  1. 収集
  2. 処理
  3. 整理
  4. レビュー
  5. 実行
だけれども、会社でそれをやる時間がなかなかとれないため、GTDを組み立てるときは2.ができない。その苦虫を噛む思いはさておいて、やるべきことをやって、今できる最大の労働力を会社へ提供するのが私の仕事だ。

体制が変わって思うように仕事が進まなくなった2月以降、イライラが募りいわゆる「キレル」状態が続いていた。体も思うように動かない。外部要因に止められる時間。それら全てが襲いかかってくる。でも、今週末をもって一旦終了である。

来年度の目標は既に決まっている。それは、
如何に部下に学習意欲を持ってもらうか。

これができないと、来年度もまた同じ失敗の繰り返しになってしまう。




2013-03-09

アメフト

休職中に観たDVDで印象に残っているものの一つが”しあわせの隠れ場所 [DVD] ”である。

加えて、試し試しやっているGTDの今年やるリスト(年が明けているので去年であるが)にNFLを観る、アメフトのルールを覚えるというのを入れてあったのだが、このシーズンはアメフトをよく観た。Bluerayに録画してあるものを休日になるとまとめてみたり、細切れにしたりして観ている。

図書館でアメフトの本を借りてきたりしてポジションやルールもある程度わかった。わかりかけてくるとますますゲームを観るのが楽しくなってくる。センターがスナップするボールだけを観ていたら完全に視線の外で試合が進んでいたりする。基本的にNHK BS1の中継を観るのだが、解説者の話を聞きながら目線だけディフェンスを向かわせて体は逆の方へ、なんてことも多々ある。

今までアメフトは男と男の「肉弾戦」というイメージが第一印象であったが、このスポーツは完全に頭脳戦、神経戦だと思った。

ちなみに、今年のスーパーボールはもちろん録画してあって、”幸せの隠れ場所”で主人公となったマイケル・オアー所属のボルティモア・レイブンズが制している。

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