2010-10-10

アスペルガー症候群とどう接するか

景気も低迷、世の中の需要はどんどん縮小していく時代は企業の競争も激しく、それは同じ会社の人間同士でも同じで社内の人間関係に疲れてしまい、心の病になってしまう人は多い。失礼を承知で書けば、このブログを読んでいただいている方の中にもそのような状況になった人もいる。

今の職場に転勤して大変なのは、この本のタイトルどおりの人が1名いることだ。ただし、現在検査中で最終的にこの病ではないかもしれないが。

何せ普通の人間と同じに言っても理解ができるレベルではないため、同じ次元で接していたらこちらのイライラがつのるだけ。ではどうすればよいのか。ということで読んでみたのがこの本である。

アスペルガー症候群とは、いわゆるうつ病などの心の病とは違い、認識違いがあるかもしれないが先天的なものではないだろうか(ただし、先天的との言葉は本書には一切出てこない。あくまで私の印象である)。

本書でも紹介されているのはアスペルガーの子どもの事例や、アインシュタインやビル・ゲイツ等有名人の幼少期の事例が非常に多くちりばめられている。これらのことから私は先天的なものではないかと考えるようになった。

一方で、現在多いといわれるいわゆるうつ病などは、あくまでも普通の人がその時の環境に拾うしかかってしまう病。後天的という言い方がいいのかわからないが、恐らくそういう部類に考えていいだろう。
こういう場合、会社としても人材の損失を最低限に抑えるため、体調が整うまでの間、休職や時短等の措置により回復に向かわせる努力は必要であると思われる。

では、私が先天的と感じたアスペルガーの場合はどうなのだろうか。採用時には既にその症状がどこかしこに出ているはず。この会社でこの人はやっていけるのか、この人にこの仕事は向いているのかというのをきちんと見極めた上で採用すべきではないか。採用されて約半年しか立たない人間が、このような診断をされ、それにあわせて仕事中の接し方に注意を払うのははたして労力の無駄ではないか。様々な思いがよぎる、この数ヶ月間であった。

本書の帯には「学校や職場にいる”アス君”。「問題児」「KY」扱いしていませんか?」ということなので読んでみてが、残念ながら会社員のアス君への対処法は乏しい印象しかない。もちろん、学童、生徒の事例のように彼らに接しればいいのかもしれないが、はたしてサラリーマンにそこまでやる必要があるのか。

私も初めて役席者になって現在の職場に赴任しているため、部下、後輩職員の働きやすさというものは考えなければない立場である。少し前までは彼のことでイライラする人間が多くなってきたため、こちらで全面的にフォローをするように申し出てみたものの、その対応にこちらが疲労困憊で根負けしそうである。

これらの問題でこちらの体調がおかしくなってしまっては本末転倒なのだが・・・。

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