2010-05-18

私はフリーは本当にすごいのか疑問を感じる30代

フリーがやっと読み終わった。読書への集中力が落ちているのかかなり時間がかかったが、それにしても翻訳書はやはり読むのに手こずる。こういうとき、英語でそのまま読めればまた違った感覚なのかもしれない。と思うのはないものねだりか。

読み進められなかった理由の1つがやはり自分は30代なのかとの思い。その下のグーグル世代とは、20世紀のフリーを体験している自分とはやはり感覚が違うのかもしれない。そしてもう1つ、フリーを自分の仕事にリンクできなかったことだ。金融業にフリーはありえるのか。

何の気なしにグーグルのサービスはかなり使っているし、twitterなんかも使っている。いつも不思議に思うのは、どうして広告と一部の有料サービスだけでこんなに儲かるんだろうということ。ちなみに、私は一部の有料サービスを一切使用していないし、無料サービスだけで十分である。skypeしかり。mixiしかり(そういえば最近mixiって使ってないな)。この本で言うフリーミアムなフリーはごくごく一部で、それで企業が成り立つほどの収入があるとはにわかに信じられないことが既に時代遅れの感覚なのか。

次に金融業にフリーは成り立つかという点だが、これは金融業に限らず、現在フリーで商売をしていない人は当然同じ疑問を持つだろう。自分の仕事はフリーになるのか?
預金金利は「安すぎて気にならない」の時代がかなり続いているが、預金を集めるの収益源を作っていることではあるがこれ自体は利息を払う側なのでフリーにはなっていない(預金者からすればただ同然ということで勘違いした意味でフリーかもしれないが)。では、金融業本来の貸す方でフリーは成り立つか。消費者ローンの最初の何日間は利息なしというサービスがあるが、これはフリーなのかどうなのか。このあたり気にはなるものの、では自分の仕事はどうすればいいのかと考えると読み進むことを躊躇してしまった。

IT系の営業をしている友人が「フリーに勝てない」といってこの本を読み始めたので私も読んでみたが、そもそも企業の基幹システムまでもフリーでやっているビジネスなんてあるのかとの思いがかなりある。アメリカでは医療データの保存を無料でやるサービスがあるようだが(この本に書いてある、収入はそのデータの提供で得ている)、それは情報に希少価値があるものだけのことであり、普通の会社の営業支援システムや経理システムをフリーでやるなんてあるのか。

私にとってのこの本は疑問を深めるには十分であったが、未だそれを解決するには至っていない。それを意識しながら1つずつ疑問を解決していくのが自分の時代遅れを取り戻す方法なんだろう。しばらく机の片隅において、この感覚を忘れないようにしてみようか。

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