2012-10-02

職場における会議について

先日人事異動も発表され、近々の問題は新たな人員配置である。同人数の出入りのため、どちらをいずれかの担当にはめればよいのかという問題なのだが、こういう人の出入りがあった時に、今の人員に対する問題点も一気に解決しようと若干欲張りなことを考えてしまうのが人間の性である。やはりその話題が出た。

所属先の運営方法については毎週の会議やボスとの個別の面談にて概ね伝えてある。現在のボスとは以前も仕事を共にしたことがあり、他の職員と比較しお互いの人間性を知ってはいる。そういう意味では私の意見は割と耳を傾けてもらえるし、当てにもされている(ような気がする)。

権力を持った人間は、最終的には自分の判断に委ねられるというプレッシャーなのか、それとも過去の話し合いは右から左で、自らのその場の思いつきで物事を決めてしまうのか、突拍子もない決定がくだされるケースが割と散見される場合がある(現在のボスに限らず)。この場合、それまで費やした話し合いの、特に私が提供した時間は一体なにであったのだろうか。

もちろん、私がその場の思いつきで物事を決めてしまっていると感じていることには、十分に私達の意見が反映されていて、単に私の意見が反映されているように感じず、このように思えてしまうだけなのか。それともやはりその場限りの思いつきなのか。そこのところの自分なりの腑の落としどころに最近戸惑うことが多い。サラリーマンであるのだから、上下関係としては意見のくみ上げはボトムアップが望ましいと考えるが、ディシジョンメイクとしてはやはりトップダウンがいいと考える。

一方で、ボトムアップを行いながら下の人間が上げた意見を全く汲み取ってもらえていないと感じさせるのはマネジメントとしては不足している部分があると思う。ボスが下した判断は絶対であるが、そこに下のものとしては根拠が欲しい。それは更に上の立場からの人間からの伝達だで片付けるのではなく、上の立場からの伝達、下の立場の意見を勘案し、ボス自身として好判断したので、そのようにやってほしいと伝えるのがいいのではないか。当然サラリーマンの世界であるから上下関係は上→下関係だと考えるボスの下ではトップダウンはボトムの意見は関係なしという向きもあるが、どんなところにも人間関係は存在し、単純に上から下へ伝えただけの方法をとったあとも、業務は当然人間関係で行っていくものである。

下の人間が立場が上になっていった時、同じような方法で勧めていくぞと考えているタイプの人間ならばそれに何も感じないかもしれない。ただ、上に立つ人間も知識は自分がもっているものはこの世に存在する考え方のたったごく一部で他の意見に耳を傾ける必要があるのが当然だと考えていて、耳を傾けたことに対し私はこのように考え判断したと下のものに伝えるのが、仕事に対するOJTではないのだろうか。仕事の指導はHow toを教えるだけではない。物事の考え方、それの伝え方、意見の交換の仕方、上に立つものの考え方と判断基準、そしてそれをどう下のものに伝えるのか。会議という場は中間管理職にそれを伝える絶好の場だと思う。会議などと大それたいい方をしなくてもいいかもしれない。よくいわれるブレストを行ったら、その提供された時間に対する対価として、それを伝えるのがボスの仕事ではないだろうか。最近特にそのように感じる。

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