2012-02-10

榊原英資氏 講演備忘録 7.円高をどうとらえるか・・・今後も円高は続く

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7.円高をどうとらえるか・・・今後も円高は続く

世界経済は斑模様。

一般的マスコミ報道されるものとして、今年は年末にかけて円安展望が多い。
そのシナリオは、
貿易収支の赤字
消費税の引き上げがはっきりしない。鳩山、小沢両氏は反増税。野田総理の消費増税を潰して解散総選挙の可能性が大きい。
ここに国債暴落が重なり円安。
為替レートは相対価値である。

円安予想はとらない。
アジア通貨が対ユーロで強い。
元も管理下にあるものの徐々に切り上がっている。
シンガポールもあがっている。
日本も東アジアの一員なので円高トレンドは考えておくべき。

今は緩やかな円高。
それにより企業はグローバルに動きやすい。
製造業の課題、中国、インドで売らなくてはいけない。
サムソンやL/Gはそれをやっている。日本はできていない。中国、インドでシェアを上げること。
日本はそれができていない。中国、インドなどのアジアでシェアをあげること。
それには価格が安くないとできない。質がいいのはわかっているが、日本製は高い。ハイクオリティにこだわり過ぎでそれを捨てること。中国、インドにあわせた質の妥協が必要。

円高をどう利用するか。
これは個人投資も同じである。グローバルに相場をみること。
やはり相対的に欧州は悪い。
アメリカは現状は強い。80円を超えるかわからないが、そうは思わない。
小売りも伸びるだろうがバランスシートが悪い。
3〜5年スパンで順調にいくかは疑問。

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