2012-02-10

榊原英資氏 講演備忘録 3.中国、インドの現状と過去

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3.中国、インドの現状と過去

中国の昨年までのGDP成長率は10%、インド7%。
いずれ中国がアメリカのGDPを抜くだろう。2020〜2030年頃だろうか。
現在インドのGDPは中国、日本の1/3。インドがGDP大国になるには時間がかかる。
2050年には①中国、②アメリカ、③インド、④日本とのゴールドマンサックスの予想がある。
今後10年で、中国とインドの人口は逆転するだろう。
2050年の人口予想は中国12.9億人、インド16.9億人。
10年後にはインドが中国の成長率を抜く。
中国は一人っ子政策で老齢化が進む。
インドの人口構成は非常に若い。現在25歳以下が53%を占めている。
長期的な歴史をみると、中国かインドが概ねGDPで1位であった。
「1820年」の推計では、GDPの世界比率が
中国、29%
インド、16%
イギリス、5%
中国、インドの没落は19世紀半ばからで植民地化によるものである。
アジアで植民地化しなかったのは日本とタイ。但し、タイはイギリスの指導を受けている。
日本は地理的に遠い、明治維新以後の富国強兵、日露戦争の勝利により脅威をもたれていた。
第二次大戦前にアジアの没落があった。

第二次大戦後、日本、韓国、シンガポール、ASEANの成長。特に1970〜1980年代。
中国、インドは社会主義により成長が遅れた。
中国は1970年代終わりに市場主義化し、80年代に自由化を開始。
インドも1991年に市場経済化。輸入割当の撤廃、関税の低減を開始。
2050年にかけて、中国の成長率は4%まで低下するだろう。
インドは7〜8%を維持し、更なる上昇もありえる。

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