2012-02-10

榊原英資氏 講演備忘録 8.日本は成熟国家である・・・悲観論はやめる

本稿をお読みになる前に、こちらの目次をご覧ください。

8.日本は成熟国家である・・・悲観論はやめる

日本は悲観論が多い。
今後、日本の成長の4〜5%はありえない。
企業は高成長する。なぜならば海外に出るから。
国内市場は縮小。もし成長したらそれはバブル。
1〜2%の成長で十分。
成熟社会、経済への転換。環境、安全、健康。
日本は森が60%、雨は欧州の3倍ある。
日本は森を維持した。
海洋には36,360種類とも言われる生物が棲息している。
安全、それは歴史的権威である。明治維新までに3回しか戦争を経験していない。
異民族に征服されたことがない。
ほとんど戦争、内乱がなかった。これは世界的にない。
明治時代、欧州の女性が馬で3ヶ月旅行したが、安全だったと言っている。
夜、女性が1人で歩ける。
高年齢者の肥満が少ない。3%。アメリカは31%。

ここまでそろった成熟国家はない。
寿司、日本料理、日本の食材は世界的ブーム。
NYでも高級料理店は日本の食材を使う。
築地は多種多様で世界にないマーケット。活け締めの技術。チリにも魚のマーケットがあるが、活け締めがないため、臭い。
食文化、食の技術がある。
成熟国家として自信を持つ。
アメリカでは日本の再評価が始まっている。
クルーグマン、今のアメリカは90年代の日本より悪い。失われた10年というが、それもよくやっていた。
90年代の後半の金融危機、メガバンクの登場で金融システムを作った。

決して悲観する必要はない。
ドル円は上げはするが、基本的に70円台〜90円台。
グローバリザーションをやれば正常業もよみがえる。
製造業がどう克服するか。そろそろチャレンジしなくてはいけない。
海外で日本は成熟国家として評価されている。
我々が自信をもってモット世界に発信する。
それをやれば株も戻る。
円高+海外製造=空洞化はしない。アメリカ、韓国は空洞化していない。

以上で終了です。


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