2012-01-21

財布忘れる

どうしても行きたかった愛知県美術館で開催されている「ジャクソン・ポロック展」。県美の前は毎日歩いていて、その気になれば金曜日によればよかったのに、ついに最終日前日になってしまった。良くない体調をおして今日行くか、明日に賭けるか。悩んだあげく、午後出かけることにした。

10回の美術館前に到着すると既に10人ずつの2列の行列。もっと早く来ていればよかったと後悔しながら鞄をゴソゴソやってみると・・・、「財布がない」。

ちょっと前の休日に名古屋に出ようとして準備している時に、「今日は仕事じゃないから定期はいらないな」となぜか思って鞄に入れ忘れて泣く泣く往復1,000円近い電車賃を払ったことをいつも思い出し、休日の外出の際は必ず定期を持って出るように心がけていたのに、まさか財布を忘れるなんて。

これまで休日に財布を忘れたことは一度もない。会社に行くときも一度もない。財布を忘れたことがあるのは、クールビズでたまに半袖で会社に行ったとき、いつもはスーツの上着に入れているのに上着がないから仕方なく会社の引き出しに入れておいて忘れて出かけたことが数度あったが、完全に家に忘れたことはない。

途方に暮れてベンチに座っていたが、諦めきれずミュージアムショップだけでもみようと中に入ってみた。そこには、もう一昨年になるがMOMAでみた世界が繰り広げられているであろうことを予感させるグッズがいっぱい置いてある。明日またいってもいいが、きっと大勢の人でゆっくり観ることもできないだろう。

ならばいっそのこと、次の巡回展会場である東京近代美術館に行ったほうが得策ではないか。幸いにも東京展は来月から5月までやっている。すぐには無理でも4月になれば1日ぐらい有休を取って金曜日に行ってみるのも手かもしれない。暖かくもなってるから東京の街を歩くにはいいだろう。

ということでポロック展は諦めた。

だけどせっかくここまで来たんだ。何か「タダで」楽しむことはできないか。ふと、そのときある人物の顔が思い浮かんだのである。

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