2011-11-13

「元」社員は戦う。では、現役社員は?自分ならどうする?

twitterでこんなサイトを見つけた。retweetしてみた。

http://www.olympusgrassroots.com/jp/index.html

元社員で元取締役が解任されたウッドフォード社長の復職を呼びかけている。内部の人間からこのような声が出ればなおよいのだろうが、OBという立場の方が声を上げやすいのかもしれない。そして彼は元取締役として今回の不正を見過ごした点は認めている(出典:http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2011111200001.html)。

取締役で、専務の立場までいった人間でさえ30年近く続いた不正がわからないほど巧妙な手口だったということだろう。本当にごく一部の人間だけで粉飾操作されていたことになる。

オリンパスはどうなるのか、上場廃止になるのか、会社が存続するのか、憶測ばかりが飛び交う中で従業員は一体どうしたらいいのだろう。


  1. 最悪の事態を案じ、自らさっさと会社を去っていく(去れるだけの力がある)。
  2. やめたくてもサラリーマンの流動性の低い日本では転職のすべを知らない人が多いので、とりあえずそのまま働く(去れるだけの力がないのを分かっている)。
  3. おそらく内視鏡部門は残るだろうから、そこの人はそのまま居続けるだろう(会社の粉飾体質を気にしなければ)。

この3つぐらいだろうか。

ある程度の規模の会社になれば自分の部署以外は何をやっているのかもわからないなんてことはざらにあるし、それが当たり前だ。私の勤務する会社もおそらくそうだろう。知らないところで動いていることが多すぎるがそれは仕方がない。

自分が同じような立場になった時にどうするか。私の勤務する会社は今でこそ自由競争に形上さらされているが、以前は護送船団の中にいたので特筆すべき部門がある訳でもなければ、もちろん自分にそれだけの技術や技能がある訳でもない。だからおそらくこのままの状態であれば「2」を選択せざるを得ない。

幸いオリンパスは内視鏡部門で強みがあるし、技術系企業であるからそこで培った技術でもって転職をすることは容易な人もいるかもしれない。一方で事務職や営業職は特殊な技能がある訳でもなく、やもすると「オリンパス」の看板があるから仕事ができたという人の方が大半だろう。これはオリンパスに限らず日本のサラリーマンの多くがそうなっていると思われる。

私自身、技術職でもないし、間違いなく会社の看板があってこそ仕事ができている人間なのでもし会社が存続しなくなったとき、路頭に迷うより仕方がない身である。決してプラスにとらえることができないだろう。

こういうとき、所属先がなくなってもマイナス思考にならずにポジティブになるにはどうしたらいいのだろうか。ポジティブに、次につながるような行動をいつでも起こせるようにしておくには、今何をやっていればいいのだろうか。

法律上、人は「法人」と「自然人」に分けられるが、「法人」も「自然人」がやっているのだから、どこの会社でもオリンパスのようなことは起こりうる。会社を疑ってかかる訳ではないが、このような場面に遭遇してもポイジティブでいられるようにしていることが、その会社にいる間もプラスに働くような生き方をしていかないといけないと考えさせられる事件である。「法人」あっての「自然人」でないように。

0 件のコメント:

zenback