2013-04-30

「好きな人」から感染する


自分を変えるには?

本能に流されずに生き抜く、意思力が決めるなど様々な話題があるが、特に印象的なのは286ページの”「好きな人」から感染する”である。

 体の免疫システムも、自分の細胞を攻撃したりはしません。自分と同じだと認識するものは攻撃しないわけです。しかし、「自分とはちがうもの」だと認識した場合は、脅威とみなします。そして、病気が自分にうつらないようにウィルスやバクテリアを隔離したり破壊したりします。
 それと同じで、私たちが愛情や尊敬や親しみを抱いている人たちのことを考えるときには、私たちの脳はその人たちのことを「自分とはちがうもの」としてとらえるのではなく、自分と同じものとみなします。
中略
 つまり、私たちが「自分」と思っているものには、自分が大事に思っている人も含まれているということです。私たちの自己意識は、他の人たちとの関係の上に成り立っており、多くの場合、他の人たちのことを考えることによってのみ、自分というものをとらえることができます。私たちの自己意識には、このように他の人たちが含まれているために、その人たちの選択が私たちの選択にも影響を及ぼすのです。

 自分が大事に思っている人とは誰なのだろうか。本書では同僚の影響力など、親友の影響力に比べたら足元にも及ばないといっています。同僚よりも友人の友人の、そのまた友人の影響力の方が、毎日顔をあわせていても好きになれない同僚よりずっと強いのだと。

 確かに好きになれない同僚より友人のまた友人の方が影響力が強いだろうが、その前に同僚を好きになるように、好きとまではいかなくても少なくとも同僚が行っていることに敬意を払う必要はあるだろう。また、発想を逆にして同僚に自分を「好き」にさせる努力も必要ではないだろうか。それにはやはり敬意を払った行いをする必要があると思う。

「自分」と思っているものには、自分が大事に思っている人も含まれているということです。

自分が大事に思っている人を、もっと大事に思うようにしていきたい。

スタンフォードの自分を変える教室より。

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