体調が良いと心なしか休日は時間がゆったりと過ぎていくような気がする。昨日はほぼ1日寝ては起き、寝ては起きを繰り返していたためあっという間に1日が終わってしまったが、今日はまだ13:20。穏やかな休日を過ごしている。
朝から幸田真音の『ランウェイ』を読み、読了した。最近は生活のリズムを崩さないよう、毎日早く練るようにしているため複数の本を同時に読むこともできないし、1冊の本を読むのにも日数がかかる。
舞台はファッション業界。一介のOLが失恋を機にショップの販売員に転職し、バイヤーに抜擢され、セレクトショップにヘッドハンティングされ・・・、と30歳を目前にした女性の人生を描いた作品である。外国人投資家の強かなまでの手のひらの返し方、女同士の嫉妬、おそらく実際のビジネスの世界では、小説には書ききれない程の試練や裏切り、妬みがあって、どれだけそれを描いたとしても「そうは問屋がおろさない」と、同業の者ならば思うだろう。同業の者でなくても、実際仕事をしている人間からすれば「夢のまた夢」のようなお話かもしれない。
フィクションであれ、やはり仕事に必要なのは「情熱」であって、それに加えてよくも悪くも「人脈」なのだと思う。そしてその人脈は「情熱」がないとついてこない。情熱と好奇心が漠然としたものではなく、ビジネスプランとしてビジョン、コンセプトが固まりそれをデザイン、またはソリューションしていくところでそこに魅力を感じた者が近寄ってきて人脈というものが出来上がり、人脈の広がりが資金の出し手を探し出す。偶然なようで、それは自らの情熱が磁力となって引き寄せたものであって、運がいいといえばそれまでだが、少なくとも情熱に対する努力がなければ何もできないということは間違いない。
そして、遮二無二なって働く女性はやはり美しい。我を忘れて、たとえ化粧を落とし忘れて顔がぐちゃぐちゃになっていても、必死になってやっているときは誰もが晴れ晴れとした顔をしているはずだ。それを人前に出るときはばりっと決めて表れる、それが粋というものだろう。そしてそれは何も女性に限った話ではなく、男性もまた然りでスマートに仕事をこなしているようにみえるだけではダメで、見えないところで壮絶な思いで取組む姿勢というものがあったうえでの「格好良さ」がないといけないと思う。
そんなフィクションの世界に絆されながら仕事に取組んだところで自分の仕事がうまく行くかといわれればそれは完全にYesではないと思うが、一方で少しでもフィクションの世界が自分の身に起ればそれはそれでドラマティックではないか。と、毎日思いながら仕事をしている私である。
ただし、体を壊しては意味がないので、その辺り、調節も必要であるが・・・。
This weblog is banker's lifehack.
It will want to change you and me life happier. Our life is not one story. We should be some story.
Why are we busy? don't have the time? and have many work anytime?
I think how to use the time, how to flow our work, how to anything on this weblog.
2012-01-29
2012-01-21
財布忘れる
どうしても行きたかった愛知県美術館で開催されている「ジャクソン・ポロック展」。県美の前は毎日歩いていて、その気になれば金曜日によればよかったのに、ついに最終日前日になってしまった。良くない体調をおして今日行くか、明日に賭けるか。悩んだあげく、午後出かけることにした。
10回の美術館前に到着すると既に10人ずつの2列の行列。もっと早く来ていればよかったと後悔しながら鞄をゴソゴソやってみると・・・、「財布がない」。
ちょっと前の休日に名古屋に出ようとして準備している時に、「今日は仕事じゃないから定期はいらないな」となぜか思って鞄に入れ忘れて泣く泣く往復1,000円近い電車賃を払ったことをいつも思い出し、休日の外出の際は必ず定期を持って出るように心がけていたのに、まさか財布を忘れるなんて。
これまで休日に財布を忘れたことは一度もない。会社に行くときも一度もない。財布を忘れたことがあるのは、クールビズでたまに半袖で会社に行ったとき、いつもはスーツの上着に入れているのに上着がないから仕方なく会社の引き出しに入れておいて忘れて出かけたことが数度あったが、完全に家に忘れたことはない。
途方に暮れてベンチに座っていたが、諦めきれずミュージアムショップだけでもみようと中に入ってみた。そこには、もう一昨年になるがMOMAでみた世界が繰り広げられているであろうことを予感させるグッズがいっぱい置いてある。明日またいってもいいが、きっと大勢の人でゆっくり観ることもできないだろう。
ならばいっそのこと、次の巡回展会場である東京近代美術館に行ったほうが得策ではないか。幸いにも東京展は来月から5月までやっている。すぐには無理でも4月になれば1日ぐらい有休を取って金曜日に行ってみるのも手かもしれない。暖かくもなってるから東京の街を歩くにはいいだろう。
ということでポロック展は諦めた。
だけどせっかくここまで来たんだ。何か「タダで」楽しむことはできないか。ふと、そのときある人物の顔が思い浮かんだのである。
10回の美術館前に到着すると既に10人ずつの2列の行列。もっと早く来ていればよかったと後悔しながら鞄をゴソゴソやってみると・・・、「財布がない」。
ちょっと前の休日に名古屋に出ようとして準備している時に、「今日は仕事じゃないから定期はいらないな」となぜか思って鞄に入れ忘れて泣く泣く往復1,000円近い電車賃を払ったことをいつも思い出し、休日の外出の際は必ず定期を持って出るように心がけていたのに、まさか財布を忘れるなんて。
これまで休日に財布を忘れたことは一度もない。会社に行くときも一度もない。財布を忘れたことがあるのは、クールビズでたまに半袖で会社に行ったとき、いつもはスーツの上着に入れているのに上着がないから仕方なく会社の引き出しに入れておいて忘れて出かけたことが数度あったが、完全に家に忘れたことはない。
途方に暮れてベンチに座っていたが、諦めきれずミュージアムショップだけでもみようと中に入ってみた。そこには、もう一昨年になるがMOMAでみた世界が繰り広げられているであろうことを予感させるグッズがいっぱい置いてある。明日またいってもいいが、きっと大勢の人でゆっくり観ることもできないだろう。
ならばいっそのこと、次の巡回展会場である東京近代美術館に行ったほうが得策ではないか。幸いにも東京展は来月から5月までやっている。すぐには無理でも4月になれば1日ぐらい有休を取って金曜日に行ってみるのも手かもしれない。暖かくもなってるから東京の街を歩くにはいいだろう。
ということでポロック展は諦めた。
だけどせっかくここまで来たんだ。何か「タダで」楽しむことはできないか。ふと、そのときある人物の顔が思い浮かんだのである。
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2012-01-08
『赤い三日月 小説ソブリン債務』 黒木亮
黒木亮、『赤い三日月 小説赤いソブリン債務』を上下巻読み終わった。邦銀海外支店、日系証券現法、商社を渡り歩き、処女作『トップレフト』に始まり現在は作家専業の著者の得意分野である「国際金融」の最前線は、ある種同業でありながら、そんな世界に一歩も踏み入れることができない私のあこがれの世界をいつも体験させてくれる貴重な存在である。
黒木亮氏の作品の魅力はは金融小説に留まらず、海外で生活をした、海外で労働をしたその息づかいが垣間みれることだ。登場する現地の町並み、食事、風景などの描写が非常に多く、いつかその地へ行ってみたいと思わせるだけの描写がされている。私は残念ながら行ったことがあるのはニューヨークだけであり、ぜひロンドンにも行ってみたいと思うし、本書『赤い三日月 小説ソブリン債務』の舞台になったトルコにも興味を引かれた。
本書で特に目を引いたのは、おそらく著者は最も訴えたかった場面ではないと思われるが下巻に登場する以下の場面である。トルコ向けシンジケートローンの案件について、国際審査部とのやり取りの場面だ。
部長
「ロンドン支店が本件を是非やりたいという理由は?」
但馬
「本件がトルコの今後の資金繰りにとって、重要な意味を持つ案件だからです。トルコは当行の長年の顧客であり、顧客が助けを必要としている時に、それを提供するのが取引銀行としての務めだと思います」
審査役
「当行は民間企業であり、株主に対する経営責任を負っておりますから、顧客に対する支援は、その範囲内で行われるべきと考えます。むしろ、こういう問題の多い国とは、この際、すっぱりと手を切ったほうがよろしいかと存じます」
但馬
「銀行は民間企業ですが、同時に、社会的責任を担う公共的な性格を持っています。そのことは日本の銀行法にも謳われております」
「本件は社会的意義が大きな案件であり、リスクもとり得ると思料します。審査役にお言葉を返すようで恐縮ですが、民間企業であるなら、リスクを見極め、ビジネスチャンスを追求する姿勢が重要だと思います」
部長下巻、196〜198ページより引用。一部省略あり。
「銀行は単に損得だけで融資の判断をするべきではないのは但馬君のいうとおりだ。また、社会的意義のある案件というものは、たいがいきちんと返済されるものだ」
なお、トルコの状況については本書が舞台なった当時のものであり、2012年現在のものでないことにご注意いただきたい。
これらのやり取りは何も国際金融の場面のみではなく、取引先がトルコなのか、はたまた街の中小企業なのかの違いである。このやり取りの前にはトルコに対するカントリーリスクの記述もあり、私が取り扱う日常案件においてカントリーリスクを勘案する必要は全くないが、それ以外の点はきわめて日常的なことだ。また、頻繁にロンドンとトルコを行き来する場面もあるが、これも飛行機を使って相手の「顔」を見に行くか、スーパーカブで走っていくかの違いであって、国際金融であろうと国内中小向け融資であろうと、お互い組織同士の取引ではあっても最終的には「担当者同士の人間関係」と、案件に対する熱意が重要になる。この点も同じだ。
これまで黒木亮氏の著作は単なる1冊を除いてあこがれだけで読んでいたが、金融という1つの取引が長期に渡るものはどこも同じ、という今まで違った視点で読むことができ、主人公但馬の熱意に負けない仕事ぶりを発揮していきたいと思った2冊である。
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book
2012-01-03
2011年の運用成績
毎年恒例、年末現在の投資信託状況を確認してみた。私の資産のポートフォリを葉大きく2分していてそれは預金と投資信託である。そのうち、投資信託は4つを所有している。
次に、資産内訳を見てみよう。
新興国株式以外はバランス型と並行購入になり、REITはバランス型のみである。
全体として株式の依存度が高く、特に国内株式の依存度が大きい。これは225を積み立てていることに加え、バランス型の国内株式の購入比率が高いためである。昨年の運用成績が大きくマイナスしたのも頷ける内容だ。ポートフォリオのうち、株式だけで全体の71%を占めることになる。
今すぐいるお金で運用しているわけではないのでマイナスで構わないうえ、長期的には相場は必ず上昇するという過去の流れをみれば今すぐ手を打つ必要はない。場が悪いうちに口数を多く購入できるというメリットを享受しているという見方も考えようによってはできる。ただ、昨今の金相場の高騰や原油価格などを考えると、コモディティが全くないというのは些かアンバランスかもしれない。
金相場は既にかなり高騰していると考えると、今すぐ株式からのリバランスはリスクが大きい。株式の積立金額を若干減少させ、その分をコモディティとREITへ振り分けるのは検討の余地がありそうだ。
あともう1点。投信を分散購入しているのにあえてバランス型を購入する必要があるのかという問題もある。現在のバランス型はコモディティはカバーしていないもののREITは投資対象になっているので自身で購入していないREITをカバーしてくれてはいるが、バランス型の積立金額のウェイトは結構大きく、また株式と債券中心の投資内容となると現在自ら購入している投信と差がなくなる。この分についても検討しなくてはなさそうだ。
以前は個別株を購入したり、FXをやったりもしていたが、やり始めるとそちらばかりに時間が取られ、その割に利回りが確保できないのでやめてしまった経緯がある。証券会社から送られてくるメールで投信積立による分散投資を知り、また内藤忍さん(当時マネックス証券)の影響から投資を始めてみたが、あまりにも「やりっ放し」感が強くなっているのでもう少し相場にも気をかける必要がある。
- バランス型(積立)
- 世界国債ファンド(単発購入1回)
- 新興国株式INDEX(積立)
- グローバル株式INDEX(積立)
- 日経225連動
現在の相場状況から予想はしていたが、全てがマイナス成績であった。特に225連動もののマイナスが予想以上に大きい。10,000円以下でしばらく購入できていたので最近の8,000円台でもそれほど痛手はないかと考えていたが甘かった。新興国INDEXの倍、G株式の5倍のマイナスである。急速な円高のためこれらの方がマイナスが大きいと考えていたが、これも予想を反した。
元々年に数回しか状況確認をしないため、震災後に数ヶ月MRFの残高が不足になり購入できない時期があったのも影響しているのかもしれない。
次に、資産内訳を見てみよう。
- 赤 :国内株式
- 橙 :先進国株式
- 黄 :新興国株式
- 水色:国内債券
- 青 :先進国債券
- 緑 :国内REIT(2%)
- 薄緑:海外REIT(2%)
新興国株式以外はバランス型と並行購入になり、REITはバランス型のみである。
全体として株式の依存度が高く、特に国内株式の依存度が大きい。これは225を積み立てていることに加え、バランス型の国内株式の購入比率が高いためである。昨年の運用成績が大きくマイナスしたのも頷ける内容だ。ポートフォリオのうち、株式だけで全体の71%を占めることになる。
今すぐいるお金で運用しているわけではないのでマイナスで構わないうえ、長期的には相場は必ず上昇するという過去の流れをみれば今すぐ手を打つ必要はない。場が悪いうちに口数を多く購入できるというメリットを享受しているという見方も考えようによってはできる。ただ、昨今の金相場の高騰や原油価格などを考えると、コモディティが全くないというのは些かアンバランスかもしれない。
金相場は既にかなり高騰していると考えると、今すぐ株式からのリバランスはリスクが大きい。株式の積立金額を若干減少させ、その分をコモディティとREITへ振り分けるのは検討の余地がありそうだ。
あともう1点。投信を分散購入しているのにあえてバランス型を購入する必要があるのかという問題もある。現在のバランス型はコモディティはカバーしていないもののREITは投資対象になっているので自身で購入していないREITをカバーしてくれてはいるが、バランス型の積立金額のウェイトは結構大きく、また株式と債券中心の投資内容となると現在自ら購入している投信と差がなくなる。この分についても検討しなくてはなさそうだ。
以前は個別株を購入したり、FXをやったりもしていたが、やり始めるとそちらばかりに時間が取られ、その割に利回りが確保できないのでやめてしまった経緯がある。証券会社から送られてくるメールで投信積立による分散投資を知り、また内藤忍さん(当時マネックス証券)の影響から投資を始めてみたが、あまりにも「やりっ放し」感が強くなっているのでもう少し相場にも気をかける必要がある。
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2012-01-02
初詣 城山八幡宮と日泰寺
愛知県人であえて初詣の話題を書くなら「熱田神宮」とか、足を伸ばして「伊勢神宮」に行ったのかと思われるかもしれないけど、あえてそういうところには行かず前から行ってみたかった名古屋市千種区の「城山八幡宮」へ。毎年ここへ行っているとか何かの縁担ぎとかは全くなく、
名古屋が生んだ経済小説の祖にして気骨な作家の「城山三郎」が愛知学芸大学(現、愛知教育大学)にて教鞭をとり新婚時代にこの辺りに住んでいたことからペンネームを「城山」にした(ちなみに3月に引っ越したので三郎らしい(『そうか、もう君はいないのか』(新潮文庫)より)とのことから一度行ってみたいと思っていたからである。
ちなみにここに城山三郎ゆかりのものがあるとかそういうわけでは全くない。城山三郎に関する資料や功績は「文化のみち二葉館」に展示されているので興味のある方はぜひそちらをご覧になっていただきたい。
時間に余裕があったため、覚王山が目の前であることから「日泰寺」にも寄ってみることにした。
タイの国旗にタイ国皇太子が植樹したという木があったりで後で調べてみたら日泰寺の「泰」はタイのことであった。由来は上記リンクの在京タイ王国大使館に詳しく書かれているが、イギリスの考古学者が釈尊(ブッダ)の骨を発見し、それの一部が仏教国である日本人の手に渡りそれをまつるために建立されたお寺らしい。ちなみに日本で唯一無宗派のお寺で色々な宗派の人が輪番で住職を勤めているようだ。
お参りをすませたところで覚王山のスターバックスで休憩。日泰寺の参道がガラガラで、そもそも日泰寺にそれほど多くの人がいなかったから空いているかなと思ったら、これが受験生なのかなんなのか、やたら勉強している人が多い。テキストをチラ見するとセンター試験を間近に控えた高校生というよりも、見た目の年齢からもそうではなさそうな人ばかりだ。
いつも行くスターバックスは都心のお店ばかりなので店内で学習している人の割合はそれほど高くないが、郊外店だとくつろいでいる人よりも学習の場としている人が多いのか(たまたまかもしれないけど)。糸の切れた凧のようにフラフラしていてはいけないなとちょっとだけ反省。
受験勉強をしていた人にはぜひとも合格を手に入れてほしい。
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ちなみに城山八幡宮でひいたおみくじは「末吉」。そして今は調子がいいが、運気は下がるので調子にのるなと。もう既に運気はかなり悪いんですけど...。周りが好意的なので今のうちに個性を発揮しろとあった。
学問:地道にするとき(今年はそのつもりである)
恋愛:楽しいとき(ウソつけ)
商売:地味にしてよし(普通にしてれば地味な仕事ですから...)
病気:長いが全快する
周囲が好意的でいてくれる今の時期(これは実際に本当)に、時間がかかる病気をしっかり治し、学問に励む1年にしようと思った。
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今日の写真はウェブアルバムに無駄にアップしてありますのでこちらをどうぞ。
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