2012-11-05

ARGO

CIAがイランからアメリカ人を脱出させた実話


1979年、イラン革命中に発生したアメリカ大使館襲撃事件で、大使館から脱出した6名のアメリカ人がカナダ大使私邸へ潜伏した。そこからの脱出劇を描いた作品です。

事件当初、機密扱いだった

事件は機密扱いで、大きく報道はされなかったようです。日経新聞でも事件当時はこの程度の取扱で、イランからの脱出時は更に小さな記事です。第三国が絡んだだけに、公にしにくかったのでしょう。私は気がつかなかったですが、劇中一瞬だけアメリカ大使館本体の救出について触れられていて、こちらは失敗に終わっているそうです。当時カーター大統領はレーガン大統領と大統領選を争っていたので、その点でも公にされるのはまずかったのかもしれません。

作戦中止の命令が出るが、個人でも約束を全うするため作戦続行

カーターの大使館救出が失敗に終わったからか、このARGO作戦も中止が言い渡されます。が、ベンアフレックはやめなかった。なぜか。CIAのエージェントが言う作戦を信用できないと反発した大使館員を説得するため、エージェントは本名を証し、ただ「信用してくれ」と説得しています。それを裏切ることはできなかった。そして最後は反対していた大使館員の大活躍により無事飛行機へ搭乗、間一髪で離陸し、イラン国境を通過したところでお話は終わります。

CIAといえばスパイ、というのが海外ドラマに染まった私の印象です。「俺はCIAだ」といっているわけだから「俺はスパイだ」といっているのも同然で、それを「信用しろ」といっても、おいそれとは信用できるわけがないのが通常でしょう。それを信用させ、作戦の重要な一員にまで仕立て上げるあたり(つまりスパイがスパイを作ってしまう)、さすが訓練されたスパイだなと思いました。

スパイではないけれど、私もそういう「説得力」が欲しい。


映画のサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/#home

日経BPの特集サイト
http://ps.nikkei.co.jp/argo/index.html

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