2010-12-09

平成22年11月7日 ケネディ宇宙センター(午後)

映画、アポロ13を観られた方は見覚えがある建物かもしれません。ロケットを発射する状態に組み立てている建物です。

午後は13:30スタートのバスツアー(有料)に参加しました。最終スタートのツアーでなぜこんなに早く最終になるのか不思議でなりませんでしたが、その理由はツアーに参加すればわかります。

バスはVISITOR COMPLEXから離れ、一般車はもちろん入ることができない道をすすみます。道中ガイドさんが解説をしてくれますがもちろん英語のため今ひとつどころか今ふたつもわかりません。バスは主だった施設の前で停車し降車して写真を撮影する時間を用意してくれます。


例えばここはスペースシャトルの発射を見物するためのスタンドが設置されている浜辺です。上の写真の組み立て施設が遠くに見えるのがわかりますか?ケネディ宇宙センターといってもこれだけの広さがあるのがお分かりいただけると思います。

別の方角には発射台が見えるわけですが、これだけの広さがあると、一体日本の種子島宇宙センターはどれだけの広さがあるのか、そもそも種子島はそんなに大きい島だったのかと考えてしまいます。

野外コースを終わると今度は施設見学です。こちらはアポロの管制室を移設したもの。当時は最新鋭だったかもしれないが、今となってはかなり機械的な印象を受けるコンピュータでした。

月面着陸は宇宙有人飛行を旧ソ連に先越されたアメリカとしては国の威信をかけたプロジェクトだったのでしょう。同時に、写真には写っていませんが、コンピュータのいすにはしっかりとIBMのスタッフジャンパーが掛かっていたことを考えると、IBMにとっても威信をかけた事業だったようです。


次の施設では実物大のロケットとアポロ12号の展示があります。月面着陸した際の月の石が展示してあります。これは大阪万博でも展示されていたようです。

次の日の大学見学でも感じたことですが、アメリカは国家プロジェクトを余すことなく大々的に一般に公開していると思います。日本は税金を使った事業だから公開しないわけには行かないという程度に入場料も安く細々とといった印象ですが、アメリカはそうではありません。国家事業を一般に公開することで、国の力を国民に見せつけそれを誇りに思わせるところがあるのかなと思います。また、これだけの技術を結集するには、純粋に企業間の競争によって技術を集めないと不可能でしょう。日本のようにやれ入札だ随時契約だといったことをやっていては、とても追いつかないのではないでしょうか。


これだけの科学を結集するには広大な敷地が必要です。そしてそこには自然があります。最先端の科学の集積地に、野生のワニが。このギャップも国土の大きさを感じる場面でした。

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