2010-06-02

投げる精密機械は考え方も精密機械

ロッテを最後に引退した小宮山悟の本を読んだ。子どもの頃から英才教育を受けたわけでもなく、推薦で大学に入ったわけでもない小宮山氏はいわゆる野球エリートでなかった。しかも2浪して早稲田大学に入ったためプロ入りは大学卒で24歳。遅咲きのプロ生活をどのようにして42歳まで続けられたのか。

常に「なぜ?」を考え、行動すること。そして彼は勉強熱心であり、その時そのときに応じた学習を行っている。

メジャーリーグから帰ってきて在日球団からオファーがなかったときは大学の研究室に通って学んでいたらしい。また、現役に復帰してから大学院の入学試験もパスしている。ロッテに戻ってからは敗戦処理的な役割もあったが、それもこなしていく。その時期求められることと、やれることを忠実にやっているだけという感じが本からは伝わるが、プライドが邪魔せずそれができるのは浪人で大学に入学するという学習の癖をつけていることと早稲田大学野球部で厳しい状況に身を置いた経験からだろうか。

別に新聞か何かで読んだが、彼のひじは既にぼろぼろの域に達していて、医者が「ホントに痛くないのか?」と疑問に思う状態だったらしい。学生の頃バッティングピッチャーとして何百球と投げていたときに身に着けた痛くしない投げ方を覚えたといっているが、その無意識な臨機応変さはサラリーマンも大事なことだと思う。

成功をつかむ24時間の使い方
小宮山悟

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