2013-05-05

長時間労働と短時間労働、そして私生活。短時間労働の目的は?

「ワークライフバランス」という言葉はここ数年よく聞くが、イコール短時間労働と勘違いしている人(会社)が多いような気がする。実際私の勤務する会社もそれを標榜して残業は18:20まで、それ以後は人事部に申請などとやっている。

確かに残業は減って家に帰る時間は増えたから本を読んだりテレビを観てのんびりしたりする時間は増えた。だけど、増えた私生活の時間は家でゴロゴロでいいのだろうか。私生活の時間が増えたのだから、その時間を使って何をやるかをわかっていないと、本末転倒な気がする。早く家に帰って「あれがやりたいっ!」というのがあって、その願望を成し遂げてその達成感が翌日の仕事に好影響を与える。これが本当の「残業なし」の目的でしょう。

次に会社側。残業を減らすわけだから時間あたりの生産性を上げなければならない。場合によっては業務段階を減らす必要もあるかもしれない。これらを全く考えず、ただ「早く帰れ」といったところで、結局のところ次の日へ持ち越し、次の日の仕事は前日の持ち越し分から始まって・・・、なんて続けていたら、私生活の間も「あれがたまって、これがたまって」と気になって、家にいても会社にいても結局何も変わらなかった、なんてことになるだろう。

短い勤務時間。

これを成し遂げるのに必要なのは「会社と社員ともに、時間あたりの生産性を上げる努力を続ける」こと。そして、そういう努力とか思考方法が私生活を含めた会社以外の活動でも活かされて、そこでの成果が会社での生産性を上げるヒントを得たりする。このサイクルを作らないといけないのではないか。

会社でもプライベートでも、「生産性を上げる」という考えをしないと、短時間労働をやる意味はないような気がする。

「生産性」という言葉だと堅苦しいけど、とどのつまり、「いい時間を過ごすにはどうすればいいか」ということをよく考えて生活しないといけないと思う。





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